店舗情報
店名 | 麺屋 さくら |
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住所 | 半田市出口町1-45-16 (地図) |
電話番号 | 0569-23-4741 |
営業時間 | 11:00~15:00 |
定休日 | 火曜、水曜 |
駐車場 | あり |
本日の1杯
メニュー名 | メキシカンまぜそば スカイハイ |
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価格 | 880円 |
見た目 | どうですか!完全にブッ飛んでますよね?まさに奇抜!珍奇!奇天烈! |
タレの種類 | チリソース |
麺の種類 | 中太ストレート |
具の種類 | レタス・コーン・パプリカ・サルサ・ハラペーニョ トルティーヤチップス・玉葱・玉子 |
感想
暖簾をくぐると、いらっしゃいといつも笑顔で迎えてくれる大将ご夫妻。
この居心地の良い穏やな空間は、心も和やかな気分になりますね。
この日、【昭和呈】の古川大将と【さくら】の川内大将との関係をお聞きしました。
なんと聞いてビックリで、 お2人は約30年来のご関係だそうです。
30年ほど昔、半田市内で古着屋の店長をされていた古川大将。
そして、その同じテナント内でイタリアンカフェにお勤めだった川内大将。
時代は1980年代前半で既に古着屋さんと言うのもスゴイです。
何せ、まだビームスやシップスが創業間もない時代ですからね。
更に、同じ時代にイタリアンカフェですから2度ビックリです。
当時は、パスタと言えばナポリタンかミートソースくらいしか無かった時代でした。
しかも、パスタではなくスパゲッティとしか呼んでなかった時代です。
そんな時代に、ペペロンチーノやカルボナーラを提供していたそうです。
店舗もオープンカフェスタイルを採用し、外にはベスパを展示。
ウエイターには外国人を起用する完全に時代の先を行ったお店だったそうです。
その時代はバブル前、まだ昭和時代でコンビニも無くスーパーやデパートも希少な頃。
まだ街の商店街に活気があり、駄菓子屋や八百屋も多くあった時代。
20年は先を行く最先端だったので、周囲からは完全に浮いていたとの事(笑)
恐らくは首都の東京でもそんなお店は少なかった時代でしょう。
そんな先見の明があるお店なので、遠方から流行に敏感な若者が多く訪れていたそうです。
インターネットも携帯もFAXもCDもVHSを含めた情報機器。
それどころか、自家用車も電車やバスの公共交通機関すら少ない時代。
それを想像すると、如何に凄かったのかが納得できます。
そういった環境で出会った方達が、紆余曲折を経て経営するラーメン店。
この2軒が名店である理由が分かります。
そんなバックボーンを知り、改めてこの2軒が好きになりました。
では、そろそろ本題へと移りましょう。
今回のお目当ては言うまでも無く10月の限定麺狙いです。
券売機を見ると、ミル・マスカラスのマスクが印刷されたPOPがありました。
商品名はスカイ・ハイ・・・つまり、ミル・マスカラスの入場曲ですね。
ルチャドールの様に軽やかなトークをしていると提供されました(笑)
手元に華麗な空中殺法で届いた限定麺に、先ずはディープインパクト!!
遙か昔のアステカ文明を彷彿とさせる様な輝く見た目に圧倒されました。
ではでは、この限定麺という名のルチャ・リブレに挑もうではないか(笑)
それではいただきます。
タレは、見た目ほど辛くなく程よいスパイシーなソース。
トマトの酸味が効いていますが、嫌味の無い見事なバランスに集約してあります。
チリミートソース仕立てなので肉の旨味も存分に含んでおり、思わず表情が緩みます。
更に鰹出汁が入っているそうなので、味にしっかりとした奥行きも感じますね。
こういった奇抜なメニューでも、きちんと和風テイストをプラスするのが【さくら】流。
因みにこのソースは飛散し易いので、ルチャの軽いステップで躱しました(笑)
麺は、かなりもちもちしていて多加水麺らしさを存分に引き出してあります。
多加水の水気がソースをより馴染ませ、具材と共にしっかりと絡め取ります。
歯の裏に貼り付く様なこの粘度も印象的で、風味も堪らない心地好さ。
艶やかな麺肌は、まるでマスカラスのトペ・スイシーダの様に美しかったです。
相変わらずタレにドンピシャの麺を作る製麺技術には脱帽です。
具材は、様々なトッピングの威力がマスカラスの空中殺法の様に見事です。
新鮮で瑞々しいパプリカは歯切れも良く、苦味また絶妙でウマイ!
プチプチ食感のコーンの甘味に、シャキシャキ食感のレタスや玉葱の爽快感。
これらが全体の濃い味付けを緩和させて、食べ易さを手伝っていますね。
いつも半熟の玉子を今回は敢えてホコホコの完熟にする意図。
これはメキシカン風なのと、ソースの良さを損なわない工夫でしょうね。
細かい部分ですが、そういった所にも技術が施されているのが分かります。
自家製サルサを混ぜれば辛味が加わり、2種のタバスコで辛さも調節出来ます。
トルティーヤチップスを砕くと、パリパリした面白い食感も加わります。
どこまでも楽しい付加価値を付け、飽きない工夫を随所に散りばめていました。
〆は、残った具材をトルティーヤで包んでラップスタイルでいただく。
これまた斬新なスタイルで、ブリトーみたいな感じといえば分かり易いかな?
私は安直にタコライスでと思ってましたので、これには意表を突かれました。
しっかりと包み込み、口に含むともう満面の笑顔が止まりません。
メキシコ繋がりで、ミル・マスカラスからのタコス風まぜそば。
食べながら甲本ヒロトさんの「天国生まれ」が脳内再生されてました(笑)
〆まで最高でしたし、貴重なお話も聞けていつも以上に大満足です。
それでは、アディオスアミーゴ(笑)
ありがとうございました
ではでは皆様、また次回の更新でお会いしましょう!
その時まではも・ち・ろ・ん・・・トーーランキーーロ!!あーーっせんなよ!!
アディオス!!
昼総合点★★★★★ 5.0